鬼虎川遺跡 第58次発掘調査

鬼虎川遺跡 第58次発掘調査 現地説明会資料

2004年4月17日(土)
東大阪市教育委員会

<遺構>

江戸時代以降(3層)

江戸時代以降(3層)の写真自然流路、用水ようの木樋を伴ったと考えられる溝、幅lmに及ぶ数個の土坑を検出しました。遺物は土師器・須恵器・瓦器・陶磁器・瓦が出土しています。

室町時代(4層)

室町時代(4層)の写真東西方向の溝・土坑・足跡を検出しました。
土師器・須恵器・瓦質土器・陶磁器・桃の種などが出土しています。

平安末〜鎌倉時代(5〜9層)

平安末〜鎌倉時代(5〜9層)の写真各層において溝や足跡を多く検出しました。また6層においては、溝により長方形に区画された水田状の遺構。8層では、何度も整地され利用された跡と考えられる、数条の溝にょる切り合いや約幅2.5m 深さ70cmの南北に延びる溝を検出しました。遺物は土師器・須恵器・瓦器・陶磁器・馬の歯などが出土しています。

奈良・平安時代(10〜15層)

奈良・平安時代(10〜15層)の写真東西方向に延びる数条の溝と足跡、ピットを検出しました。
遺物は土師器・須恵器が出土しています。

弥生時代中期中・後半(16層)

弥生時代中期中・後半(16層)の写真弥生時代の遺物を多く含んだ整地層であり3層確認しました。53次調査では土坑墓2基、土器棺墓1基、56次調査では、土器棺墓1基がみつかっています。今回の調査では1層目の上面で約幅1.5m 深さ35cmある大型土坑群、大溝を2条検出しました。そのうち南に位置する大溝2は約幅4m 深さ70cmを測り17層からの切り込みもみられ、18層にまで達しています。下の2層で遺構を検出することは出来ませんでしたが、弥生士器(壷、甕など)、打製・磨製石器(石鏃、石包丁、石斧)、土製品(ミニチュア土器、土錘、有孔円板形土製品)、動物遺体など多様な遺物が出土しています。

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