TOP
配付資料
写真館
ムービー
音声ファイル
明石大師山古墳群 第2次発掘調査

説明文周辺の遺跡/古墳と出土遺物遺構図

※下記の文は、すべて当日の配付資料からです。

加悦町教育委員会
2003年12月13日(土)

1.はじめに

 国指定史跡の蛭子山古墳に代表されるように加悦町には日本史上で重要な遺跡が数多くあります。古代丹後の力の秘密は何であったのでしょうか。その解明のためには今回の調査のような地道な資料蓄積を重ねて、より強固な丹後古代史を構築する必要があります。

2.調査の目的

 蛭子山(えびすやま)古墳周辺の遺跡群の歴史的価値の重要性を確認するために、規模・構造・造墓期間を把握するために実施しました。

3.今回のポイント

(1).日吉ケ丘墓(紀元前1世紀)と蛭子山古墳(4世紀)をつなぐ弥生時代後期末(2世紀)の首長墓(D7号墓)が発見され、蛭子山古墳を中心とした範囲には、断続的ではあるが、歴代の首長墓が集中し、その重要性が裏付けられた。

(2).中小規模の階段状台状墓や円墳・方墳などバラエティーな墳形・規模の墳墓があり、社会構造を知る上で、貴重な古墳群であることが裏付けられた。

4.おわりに

 古代丹後を代表する古墳群であることが明らかになった明石大師山古墳群を、蛭子山古墳や日吉ケ丘墓とともに有効に活用し、未来へ守り伝えていくことが望まれます。

後記

  1. 本資料は京都府与謝郡加悦町字明石小字作り山、字温江小字谷垣に所在する明石大師山古墳群発掘調査の現地説明会資料である。
  2. 本調査は遺跡の範囲内容確認のために加悦町教育委員会が実施するもので、調査期間は平成15年8月から平成15年12月までの予定である。
  3. 本調査の実施に当たっては、土地所有者の皆様をはじめ、明石区・温江区の皆様や関係機関など多くの方々のこ協力を賜わっております。記して感謝申し上げます。

丹後の弥生時代墳墓の墓壙規模の比較

弥生時代 順位 墳墓名 墓壙規模
 
後期初頭
〜前葉
1 坂野丘墳墓第1埋葬 5.9m × 3.1m
2 大谷古墳下層墓群第5埋葬 5.8m × 3.4m
3 三坂神社3号墓第10埋葬 5.7m × 4.3m
4 今市2号墓第4埋葬 4.2m × 2.6m
         
後期中葉
〜後葉
1 大風呂南1号墓第1埋葬 7.3m × 4.3m
2 大風呂南2号墓第1埋葬 5.9m × 3.8m
3 大風呂南1号墓第3埋葬 4.9m × −m
4 大風呂南1号墓第2埋葬 4.2m × 2.1m
         
後期末 1 赤坂今井墳丘墓第1埋葬 14.Om × 10.5m
2 赤坂今井墳丘墓第4埋葬 7.Om × 4.2m
3 浅後谷南墓第1埋葬 6.5m × 4.4m
4 大師山D7号墓第1埋葬 5.3m × (5.0)m
5 金谷墓第1埋葬 5.Om × 2.7m
6 帯城墓B北群第10埋葬 4.5m × 1.8m
7 金谷墓第2埋葬 3.5m × 1.9m
8 帯城墓B南群第2埋葬 3.3rn × 1.9m
         

※小数点第二位以下、繰上

※後期は庄内期を含まない

説明文周辺の遺跡/古墳と出土遺物遺構図

TOP
配付資料
写真館
ムービー
音声ファイル