成合遺跡の調査 現地説明会資料 平安時代・弥生時代の写真

2012年(平成24年)4月21日(土)
公益財団法人 大阪府文化財センター

遺構図

平安時代


濃い茶色の土は平安時代に堆積したもの。この地層の上面では平安時代の遺構が、この下面では弥生時代の遺構が検出できます。

③④

2間×4間と2間×3間の掘立柱建物が2棟建っていました。土器作りなどを行なう工房だったのかもしれません。横穴の中からも土器が出土します。

⑤⑥⑦

出土した釘は、さびて「かりんとう」みたい。円形や長い楕円形の穴。真っ黒な炭が入っているのに、まわりは焼けていません。炭の中からは釘が出土しました。棺(ひつぎ)に伴われていたものかもしれません。炭の穴の周りから柱穴が4つ見つかっているものもあります。穴を覆うような簡単な小屋が建っていたのかもしれません。

遺構はこんなふうに見えてきます。中のたまった土を掘ると真っ赤に焼けた壁や底が見えてきます。

⑨⑩⑪⑫


壁が赤く焼けた穴の多くからは、土器がまったく出土しません。平安時代の穴がほとんどだと考えていますが、なかには弥生時代の穴も含まれているかもしれません。なかなか区別が難しい!

弥生時代

細長い穴から、弥生時代中期後葉の壷の口の部分が見つかりました。


土器の出土状況をきちんと記録します。

焦土を取り除くと、炭になった垂木材が見えてきました。それらをすべて取り除くと柱の跡が見えてきます。
焦土を取り除くと、炭になった垂木材が見えてきました。それらをすべて取り除くと柱の跡が見えてきます。

⑯⑰⑱⑲

Tweet

ページ先頭に戻る