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伊勢遺跡 現地説明会 配付資料と写真

|解説|SB-9平面図と写真SB-12平面図と写真SB-A平面図と写真

伊勢遺跡
現地説明会資料
平成13年12月8日

守山市教育委員会

調査地 守山市阿村町166−1、167番地
調査機関 守山市教育委員会
調査期間 平成13年9月5日〜平成13年12月12日(予定)
調査面積 約800平方メートル
調査原因 重要逮跡確認調査

 守山市では伊勢遺跡の範囲・内容を明らかにするために、平成9年度から遭跡の保存を目的とした重要逮跡確認調査を実施してきました。これまでの調査によって東西700m、南北450mの範囲に及ぶ、弥生時代後期を中心にした大規模な集落遺跡であることが判明してきました。今回の調査は、速遺跡の北東部の広がりが不明であったことから、阿村自治会長および土地所有者のご協力を得て確認調査を実施しました。

調査成果

図SB-9・弥生時代後期の大型掘立柱建物(SB−9)は梁間1間、桁行5間(4.5m×9.0m、床面積40.5平方メートル)の規模で、建物の外に2.5m離れた位置に棟持柱を持つ形式の建物(独立棟持柱付き建物)であることが確定しました。

 

図SB-12・SB−9の北西側であらたに大型掘立柱建物(SB−12)を1棟がみつかりました。梁間1間、桁行6間(5.0m×10.5m、床面積52.5平方メートル)の規模で、独立棟持柱付き建物です。東側の1間は柱穴距離が短く、規模もやや小さいことから建物本体の柱ではなく、テラス状に張り出した施設(露台)を支える柱とみられます。SB−9とSB−12の棟持柱間の距離は18.4mを測り、この距離はSB−4とSB−5、SB−8とSB−9、SB−12とSB−Aの棟持柱間の距離に一致しています。

・SB−12はSH−2(弥生時代後期後半)に切られており、独立棟持柱建物がなくなってから竪穴住居がつくられたことがわかります。

・大型竪穴建物(SH−1)は一辺13.6m×13.8m、床面積約187平方メートルに及ぶ国内最大級の規模で、床面から出土した土器から弥生時代後期後半と推定されます。住居をつくるのに最初深さ80cm以上掘り込み、次に厚さ約25cmの粘土を床面に貼りその上面を焼いて整え、さらに約8cmの精良な粘土を貼り高温で焼いて固めています。壁際には40cm×30cm、厚さ約8cmの煉瓦状の建築部材を並べています。床および壁に特異な施設が施された住居です。

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