宇佐山古墳群

財団法人滋賀県文化財保護協会
2010年7月4日

写真

13 号墳 主体部 被覆粘土検出状況

(墓坑を掘削すると、古墳時代中期前半(1,600 年前) に粘土で覆われ密封された石棺が現れた。手前と中央付近に見える石材は、蓋石の一部。)

13 号墳 主体部 石棺および鉄器 検出状況

( 粘土で石棺を覆う前の状態。石棺の蓋が閉められ、棺外に鉄の剣や矢が供えられる。石棺は、4石の蓋石で閉じられていた。頭側( 写真奥側) のものは、四角く板状に加工されていねいに仕上げられる。)

13 号墳 箱式石棺 石棺内状況

(蓋石を開けた直後の状況。頭蓋骨付近以外は隙間から入った土が多く堆積していた。ほとんどの骨がなくなっていたが、頭蓋骨は露出していたため奇跡的に残っていた。赤色顔料が付き、赤くなっている。)

13 号墳 主体部 箱式石棺 全景

( 側石や蓋石の内面は真っ赤に塗られていた。「魔よけ」などの意味があるとされる。石棺内から副葬品は出土しなかった。側石は南側3 石、北側5 石で構築され、頭側には足側に比べ大きく板状の石材を使用する。小口は1 石で、側石の外側に置かれる。)

13 号墳 箱式石棺 鉄器( 手前のさびている部分)

( 石棺は内側の大きさが長さ158cm、幅24 ~ 36cm で、頭側を広く作る。20 ~ 40 才代の男性とみられる被葬者を納めるにはやや小さく思われるが、当時の平均身長が162cmであるため十分な大きさである。)

ページ先頭に戻る