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発掘現場展示品|当日配付資料|墨書解釈文墨書解説説明会音声ファイル


配付資料

ここに掲載しているものは、すべて平成13年6月30日の現地説明会で配布された資料の内容です。
奈良文化財研究所のホームページにも同じ内容のものが掲載されており、画像はそちらのほうがきれいです。
(ただし文章も画像のため、表示に時間がかかります)


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おもな出土遺物

木簡 現在のところ削り屑を含めて約1200点を確認。
大半は西端中央部の藤原宮期の池状遺構の木屑層から出土。
藤原宮式軒平瓦4点
木槽、琴柱、火キリ臼、算木、斎串、硯、土馬など

まとめ

●今回の調査区は藤原宮朱雀門に近い位置にあり、左京七条一筋西南坪にあたります。
調査区南西部では坪の南北中軸線に合わせた大型の建物を検出し、少なくとも一町占地であると考えられます。

●大型建物(建物30)の北にある池状遺構の南岸近くの木屑層の中から、多量の木簡を発見しました。
その内容は、

(1)各役所が中務省に宛てて出した宮城から物品を出し入れする通行許可を申請するもの、

(2)皇族・貴族との物品のやり取りを示すもの

が見られます。これらは中務省の事務に関わりが強く、ここに中務省ないしその関連施設があったと考えられます。