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神出古窯址群

現場写真展示物2号窯・3号窯 断面剥ぎ取り梟谷1号窯(現在調査中)

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梟谷(ふくろうだに)1号窯(現在調査中)

梟谷も鴨谷と同じく加古川の支流である草谷川の流れる広谷の枝谷で、北に向かって開ける谷です。この谷の西斜面に梟谷1号窯が築かれています。近世の水路によって大きく壊されていますが、おそらく全長14m、幅3mに近付く大窯です。水路の壁に窯の断面が見えていますが、土が高い温度によって赤く変色しています。窯の下側には遺物を含んだ灰の層(拝原)が何層にも積もっています。この窯では鴨谷の窯と違って瓦を中心に焼かれていたらしく、谷の下流にも多くの失敗品が書き出されています。

マンボ(万歩・万堡)

窯を切断しているトンネル水路は、「マンボ」「マンポ」と呼ばれています。「マンボ」とは地下水路のことで、近辺の印南野台地上で10カ所ほど見つかっています。江戸時代の後半から明治中期以降のものと思われます。「マンボ」の語源は、鉱山の坑道を意味する「まぶ」に由来する説や韓国語、オランダ語語源説等があります。


梟谷1号窯は現在調査中ですが、すでに多くの瓦が出土しています。この瓦は布目も残り、丁寧に作られています。2号窯からも平瓦が出土していますが、そのほとんどが扁平で粗雑な作りのものです。瓦作りの工人ではなく、須恵器作りの工人が作ったものなのかもしれません。

現場写真展示物2号窯・3号窯 断面剥ぎ取り梟谷1号窯(現在調査中)

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