TOP
配付資料
写真館
ムービー
音声ファイル
平城宮第一次大極殿院 西楼の調査

調査の概要検出遺構出土遺物まとめ
奈良時代後半の平城宮と宮内の主な楼閣建物の位置木簡釈文史料付録
※写真下の名称をクリックすると、別ウィンドウに拡大画像を表示します。

平城第337次調査現地説明会資料
8020518奈良文化財研究所 平城宮跡発掘調査部

 瓦磚類、土器、木製品、木簡等が出土しました。以下、主なものを解説します。

瓦磚類

 築地回廊、西楼の基壇周辺にあった瓦だまりから、奈良時代前半の瓦や磚が大量に出土しました。その多くは、奈良時代初めのものですが、藤原京期のものも含まれます。
 平瓦の凹面に文字を刻んだ瓦が2点出土しています。文字は瓦を焼く前に記されており、以下のように読めます。平城宮の文字瓦は、記号や1〜2文字程度を記すことが−般的で、本例のように数文字を刻んだものは、類例がほとんどありません。
「丗五枚」
「口口君口」(下の口は2文字か)

nokigawara
nokigawara
onigawara
mojikawara
nokikawara
sen

 

土 器

 須恵器の蓋、杯、甕、土師器の杯等が出土しました。須恵器の蓋の内側や甕の破片を利用して硯として使用しているものも存在します。
 これらの土器は奈良時代後半期の土器のあり方を知る上で、大切な資料となります。

土器

木製品

西楼東北隅の柱抜き取り穴から杓子形木製品、著、糸巻き、ちゅう木琴の木製品が出土しています。

杓子形木製品
糸巻

木簡

西楼東北隅の柱抜き取り穴から約80点の木簡が出土しています。以前の東楼の調査でも柱抜き取り穴から天平勝宝5年(753)の年紀のあるものなど242点の木簡が出土しており、西楼の柱穴からもさらに木簡の出土が期待されます。釈文は別紙を御参照ください。

mokkan
mokkan

調査の概要検出遺構出土遺物まとめ
奈良時代後半の平城宮と宮内の主な楼閣建物の位置木簡釈文史料付録

TOP
配付資料
写真館
ムービー
音声ファイル